水の中には様々な物質が溶け込んでいます。
同じように見える水でも、溶け込んでいる物によって性質は全く違います。
一見大丈夫そうでも、実際はギリギリの環境というのもよくある話。
魚が死んでしまう、コケがひどい、サンゴが上手く育たない…。
水中の生物達にとって水は命、本当に生物が元気に住める水かどうか、それを確かめてみては如何でしょう?


PH
一番身近な水質の指標と言えるかも知れません。
PH7.0を中性とし、低ければ酸性、高ければアルカリ性になります。
もう少し詳しく言えばPHとは水素イオン濃度の事で、
数値が1.0違うと水素イオン濃度が1000倍も違ってきますので、
少しずつの変動であれば問題ない場合が多いですが、
やはり魚を新しく導入、移動する時や水換え時などは要注意です。
また底砂やろ材などによってもPH変動を引き起こす物もあります。
生物によって好むPH値は異なりますので、それぞれに合った水質を用意してあげたいですね。

アンモニア
魚の排泄物や残餌、水草の枯葉などから発生します。
生物に対して非常に毒性が強く、特にPH値や水温の高い水槽内では注意が必要になります。
濃度が高いと中毒だけでなく、成長不良や感染症に対する抵抗力低下が発生すると言われています。
淡水0.25mg/L、海水0.05mg/Lを上限の数値として管理しましょう。

亜硝酸(NO2)
アンモニアがバクテリアによって分解される過程で発生します。
生物に対しての毒性が強く、濃度が高いと中毒を引き起こします。
淡水0.5mg/L、海水0.25mg/Lを上限の数値として管理しましょう。

硝酸塩(NO3)
アンモニアをバクテリアが分解した状態で、植物の肥料ともなりますが、
高すぎるとコケの発生も引き起こしてしまいます。
魚に対しては比較的無害ですが、高すぎる硝酸塩値はストレスになり、
デリケートな魚がおびえやすくなったり、病気になりやすくなったりします。
またサンゴなどは耐性が低いので、出来る限り低く保ってあげましょう。

リン酸塩
生物にとっての必須成分の一つではありますが、蓄積傾向にある水槽内では検出されなくても良い成分です。
有機物の中に多く含まれており、水槽内では餌やりや排泄物などで蓄積されてゆきます。
リン酸塩の蓄積はラン藻(シアノバクテリア)赤ゴケの発生要因の一つとなり、
またサンゴ水槽での高濃度のリン酸塩は、サンゴの骨格形成を阻害する要因になります。
天然海水中のリン酸塩濃度は、0.01以下〜0.3mg/Lです。
水換えや、吸着剤を使っても減らす事が出来ます。

ケイ酸塩
ケイ藻(茶ゴケ)の原因になる物質で、生物に対する毒性はありません。
水槽内では、コケの繁殖を抑えるために1mg/L以下まで減らすのが理想的です。
水道水にも多く含まれており、地域によっては40mg/L以上含まれている場合がありますが、
R/O(逆浸透膜)を使用しても完全に取りにくい成分です。
吸着剤を活用して減らす事が出来ます。

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