日本人とメダカの繋がりは、江戸時代頃からと言われるほど、古くからメダカは観賞魚として親しまれています。
それほど日本人でメダカを知らない方は少ないのでは?と思われるほどの認知度ですが、“美しいメダカ” を知る人はまだまだ少ないのではないでしょうか? 「そういえば、学校にいたメダカは薄いオレンジ色(ヒメダカ)だったよなぁ」と思った方、日本のメダカは今日ではより魅力的で美しい姿に改良されつつあります。さらに!メダカは熱帯魚と大きく異なり、無加温飼育まで出来ちゃいます!
部屋の中で常にヒーターが必要な熱帯魚と異なり、日本の四季を小さな体で乗り越えてきた彼らは屋外で無加温でも飼育が出来ます。また、暖かくなる春から夏にかけて卵を産み子孫を残すのです。この時期がメダカの飼育を始めるのにも最適な季節と言えます。
それでは、そんな最近の美しいメダカ事情をこれからお知らせして参ります!是非読んでみて下さい!
最新改良メダカの“ほんの一部”のご紹介!
濃いオレンジが美しいメダカ!
尾びれの上下に赤い発色!
改良メダカの火付け役的存在
丸いボディーが可愛い
楊貴妃のダルマタイプ
楊貴妃同様赤みが魅力
楊貴妃のヒカリタイプ
楊貴妃と同様に赤い色の発色も魅力的
東天光のダルマタイプ
楊貴妃ヒカリのダルマタイプ
丸いボディーが可愛らしい
背面のメタリックが綺麗
ボディーに濃いホワイト
色のバリエーションが豊富
幹之とヒカリメダカの融合でさらに輝きが増したタイプ
自らが光を放つように輝く
幹之とヒカリメダカの融合でさらに輝きが増したタイプ
自らが光を放つように輝く
アルビノの為体が透けて見える
ピュワホワイトは特に白が強い
日本のメダカは、カラーバリエーションや体型・ヒレのかたちなどが異なる種類がたくさん生み出されてきています。小さくて、綺麗で丈夫な点がメダカの魅力で、今でもどんどんファンが増えているようです。
ー水槽でメダカを飼ってみよう!ー
熱帯魚と比較すると “とても丈夫” (適応範囲が広い)メダカですが、小さい元気な姿を見て癒されたい方や、1年中稚魚を見てみたい方には水槽での飼育をお勧めします!なぜ水槽で飼育すると、1年中稚魚が見られるかと言うと、メダカは暖かくなる春から夏にかけて卵を産むので、常にヒーターでその水温を保ってあげれば1年中産んでくれるという訳です。
①水槽でメダカを飼うためには以下の器具が必要となります
・水槽 ・底砂 ・フィルター ・ヒーター ・水草 ・その他
水槽は管理のしやすさから30cm以上のものがお勧めです。あまり小さいと水が汚れやすく、管理が難しくなってしまいます。置き場所と相談しながら、なるべく大きなセットを用意してあげましょう。購入の際は色々な必要器具が入ったセット水槽を購入するのが良いでしょう。
②底床は、PHに変動を与えない川砂や大磯砂などがお勧めです
【アクアサンド】
白と茶色の小粒の砂で、明るい印象の水草も合わせやすい水質に影響を与えない底砂
【デコレーションサンド】
涼しい雰囲気の演出に見た目が綺麗な底砂。複数のカラーを混ぜて使用しても〇
【オセアニアサンド】
大磯砂などと違い、淡いトーンで統一されたカラフルで大粒な底砂
【大磯砂】
川魚にピッタリで落ち着いたシックな水景を作るのに最適なポピュラーでベーシックな底砂
③フィルターは、水流調節とメンテナンスが楽な外掛けフィルターがお勧めです
各メーカーから様々なタイプが販売されております。
水槽の大きさにあったタイプを選びましょう。セット水槽に附属で付いているフィルターであれば問題ないでしょう。ろ材はカセット式で便利です。汚れを感じた場合は、全部を一度に変えず少量ずつ時期をずらして交換して行きましょう。水槽が大きい場合は、上部フィルターもろ過能力が高くてお勧めです。
④ヒーターは、ヒーターとサーモスタットが分かれるタイプがより便利です
こちらも各メーカーから様々なタイプが販売されております
ヒーターとサーモの部分が分かれるタイプだと、ヒーターが壊れてもヒーターの部分だけ交換が出来るので経済的で便利です。また温度調節機能が付いていると、季節によって設定温度を変える事で、病気の予防や節電に役立つのでお勧めです。小型の水槽では、ヒーターとサーモが一体化したオートヒータもコンパクトで使い勝手が良いでしょう。必ず水槽の大きさにあったW数(ワット数)のヒーターを使用しましょう。詳しくは “暖か保温術” のコラムをご参照ください。
⑤水草は稚魚の隠れ家にもなるためお勧めですが、光量があまりいらないタイプを選びましょう
【マツモ】
メダカ水槽で人気No1!植えなくてもよく育ち、淡い緑がメダカにマッチ!
【グリーンガボンバ】
鮮やかな強い緑が印象的、金魚藻と呼ばれるがメダカにも良く合います。
【アナカリス】
茎が太く見ため通りに非常に丈夫!金魚藻と呼ばれるがメダカにも合う。
【ウィローモス付き流木】
丈夫なウィローモスを流木に活着させたもの、砂利がなくても置けて産卵床にもなります。
ーメダカを睡蓮鉢で飼ってみよう!ー
熱帯魚では味わえない、メダカを飼育する楽しみの一つが屋外での無加温飼育
お気に入りの睡蓮鉢で、水生植物や温帯睡蓮とメダカの飼育を楽しむことが出来ちゃいます。
上から覗くと侘び寂びの情緒が満載で、これぞ“和風”の観賞魚の楽しみ方ではないでしょうか?
睡蓮鉢やその他のケースでメダカを飼育する際は、以下のものが必要となります。
①睡蓮鉢 ②水草 ③底砂 ④太陽 簡単にですが、以下でご紹介をしてみましょう。
①睡蓮鉢
【エコ睡蓮鉢(黒)】
設置場所を選ばない黒い睡蓮鉢。軽くて割れないエコ素材で出来ていますので、持ち運びにも便利です。
【高級メダカ鉢】
焼き物で出来た本格的な睡蓮鉢!ずっしりとした重さもあり、大人の趣味の味わいが楽しめます。
その他、十分な大きさのある睡蓮鉢やその他のケースであれば何でもメダカの飼育を楽しむことが出来ます!
②水草(浮草や水生植物、睡蓮など)
【睡蓮A】
白やピンク、黄色など様々な花の美しさを楽しめるのも睡蓮の魅力です。
【睡蓮B】
葉も大きく、上から鑑賞する睡蓮鉢にピッタリで良くマッチします。
【浮草】
アマゾンフロッグピットやホテイソウなど浮草も十分に育てられます。
【水生植物】
水中から水面を超えて伸びる水生植物も情緒があります。
どの植物も、単体で育てるよりも色々と組み合わせると、お互いの魅力を引き立ててより綺麗に鑑賞できます。
③底床
植物の成長の為にも、睡蓮鉢に入れる底床はソイル各種がおススメです!
光合成が十分に出来て、しっかりと根付いた植物は水質の浄化能力が非常に高くなります。また暗めのソイルを選ぶと上から覗いた時にメダカの色が非常に綺麗に見えよく映えます。
洗う事は出来ませんので、設置時は静かに水を上から足しましょう。また汚れたらメダカや植物を一旦出して、交換してしまった方が良いでしょう。(その際は水は捨てずに再度投入して下さい)
④太陽
ヒーターを使用しない屋外の飼育では 大切な熱源であり、水草の成長にも欠かせない太陽!
屋外の無加温飼育では、太陽はヒーターの熱源とライトの光の代役を担う大事な存在です。設置をする際は、太陽の光が良く当たる場所に設置し、十分に日の光を当ててあげましょう!(水温が上昇しやすい夏場は適度に日陰を作ってあげましょう)
メダカは冬に水面が凍るような寒さでも、長期でなければ鉢の底で休んで生き延びる事が出来ます。ただし、寒い時期は消化不良を起こしやすいので餌は与えないか控えめにしましょう。
⑤睡蓮鉢でメダカを飼うためのセッティング!
まずは睡蓮鉢を良く水洗いし、設置場所が平らである事を確かめておきます。
底床を敷いて、植物を大まかに配置してバランスを確認。睡蓮は底砂に埋めて固定します。
水草の配置が完了したら、導入するメダカの水合わせと温度合わせを開始しましょう。
温度が合ったら、パックに睡蓮鉢の水を少しずつ入れて水質を慣らし、何度か繰り返してから鉢にメダカを放しましょう。
※上記の説明には、見やすさの為に底床を敷かずに写真を撮影しています。
※全て新品で飼育を始める場合は、市販のバクテリアの素などを使用し、メダカ投入の1週間前位に鉢に水を入れて準備をしましょう。
⑤増やす楽しみ!
メダカ飼育の更なる楽しみは “子供を増やして育てる事” です。屋内飼育でも、屋外の無加温飼育でも上手に元気に育てたメダカは、卵をたくさん産んでくれます。放っておいても勝手に増える事もありますが、是非飼育者が卵を分けるなどして積極的に増やしてあげましょう。改良品種のメダカ同士の子供だと、どのような新しい模様や発色になるのかの楽しみもありますね。