水合わせをしてみよう

店舗や通信販売で購入し、我が家にいよいよ熱帯魚達がやって来ました!早速広い水槽に泳がせたいのが人情。・・・でも、ちょっと待って下さい。お店の水と、お客様の家の水は実は様々な部分で“同じではありません”。熱帯魚にとって水は命!“水合わせ”をするかしないかによって、導入時のダメージが大きく異なります。熱帯魚を購入したら、まずは水合わせをしてみよう!

※当店で販売中の便利な水合わせキットです。

こちらを利用して、実際の水合わせのやり方を以下で説明して参ります。

まずは温度合わせ

水質?の前に、まずは水温を合わせましょう!店舗からの持ち帰り時や、通販での輸送時に袋の水温が変化してしまっている場合があります。導入する水槽へ袋を浮かべる事で、水槽と袋の水温を一緒にする事が出来ます。急激な水温の変化で発症しやすい、白点病などの病気を予防する事が出来ます。


※導入予定の熱帯魚の体力回復、ストレス予防、万が一の病気の持ち込みを防ぐために、直接飼育水槽に入れずに別の簡易的な水槽を用意し一定期間をそこでトリートメントしてあげる事が出来ればなお良いでしょう。

※冬季の通販や持ち帰りで予想以上にパッキング袋が冷えてしまっている場合は(18℃以下)、いきなり水槽に袋を浮かべると急激に水温が上昇しすぎて逆にダメージを与えてしまいます。部屋に暖房を入れて、部屋の温度でゆっくりと20℃以上に水温を回復させ、それから水槽に浮かべるようにしましょう。

バケツを用意し水合わせ開始

水温が合ったら、水ごと袋の熱帯魚をバケツなどに開けて袋の水と水槽の水のPH(ペーハー)を測定します。PH値の差が0.5未満になるように水合わせを開始します。バケツを水槽の水面よりも低い場所に置いて、水合わせキットのプラストーン側を付属のキスゴムを使用して水槽の壁面に取り付けます。


※PH(ペーハー)の測定には、市販のデジタルメーターを使用するのが好ましいです。PH値がかなり異なる水槽に水合わせなしで熱帯魚を投入すると “PHショック” と言われる状態になり、病気の発症や即座に死亡するなど甚大なダメージを受けてしまいます。

PHが±0.5差になるまで水合わせをしよう

水合わせキットの “一方コック側” を軽く口で吸って水槽内の水をサイフォンの原理で落とし、バケツの中に入るようにセットしましょう。一方コックをひねって出てくる量の水を調整します。1秒間に1滴~2摘が目安です。バケツに水が満たされるまでそのまま様子を見ましょう。


水が満たされたときに再度PH値を測定し、バケツと水槽内の水の誤差が±0.5以内であればOKです。熱帯魚を水槽に導入しましょう!±0.5差以上ある場合は、バケツの水を水槽に適量戻して水合わせを続行し、0.5差の範囲になるようそれを繰り返しましょう。

※熱帯魚の量や外気温次第では、水合わせ中の酸欠や温度変化を防止するために、エアーポンプやヒーターを使用しましょう。

※輸送で疲れてますので、到着日は餌を与えず静かにし環境に慣れてくれることを優先しましょう。

※緊急の場合を除いて、到着日~3日程度は不要の水換えは避けるようにして、水質に早く慣れてもらいましょう。